
子どもの頃から、私はひどい乾燥肌と軽度のアトピーに悩まされてきました。特に冬になると肌が粉を吹いたようにカサカサになり、かゆみで夜眠れないことも珍しくありませんでした。
市販の化粧水や保湿クリームを何本も試してきましたが、その場しのぎで潤うだけで、根本的に改善することはありませんでした。
広告では「高保湿」「敏感肌用」といった言葉が並び、使えばきっと良くなるはずだと信じて購入しました。
ところが実際に使ってみると、最初はしっとりするのにすぐに乾燥が戻り、場合によってはヒリヒリと刺激を感じることもありました。
成分をよく見ると、防腐剤やアルコール、香料など、肌に負担となるものがたくさん含まれていたのです。
私は次第に「本当にこれは肌のための商品なのだろうか?」と疑問を持つようになりました。
そんな時に出会ったのが「海水塩で作る化粧水」でした。友人が「シンプルだけど意外といいよ」と教えてくれたのがきっかけです。確かにアトピーに海水浴が良いとも聞いたことありましたが…。
そして調べてみると天然の海水塩にはマグネシウムやカルシウム、カリウムなどのミネラルが豊富に含まれており、それらが肌のバリア機能を助けてくれることを知りました。思い切って試してみることにしたのです。
マグネシウム:保湿力を高め、角層のバリア機能をサポート
カルシウム:肌のターンオーバー(新陳代謝)を整える
カリウム:乾燥しやすい肌に水分を引き寄せしっとり感を保つ
ナトリウム:浸透圧を調整し角層をやわらかくする
海水塩化粧水の作り方
作り方はとても簡単です。
海水塩(天然塩) … 0.5g~1g
 ※敏感肌の場合0.5gからお試しを。
精製水またはミネラルウォーター … 100ml
 ※ぬるま湯程度だと塩が溶けやすいです。

水に海水塩を混ぜるだけ。あとはこれを清潔なスプレーボトルに入れて朝の洗顔時や夜の風呂上りに使用してます。冷蔵庫で保存し、2週間以内に使い切るようにしました。
大事なこととして必ず使用する塩はミネラル豊富な海水塩を選びましょう。また塩の製造方法(工程)はミネラルが分解しずらい「平釜」「天日」の塩を選んでください。

実際に使ってみた感想
初めて使った瞬間、これは市販の化粧水以上だな…という使用感でした。
最初に顔にスプレーした時、心配していたようなヒリつきはなく、最初からしっとりツルツルすることが実感出来て、肌が落ち着いていくような感覚がありました。
数日続けて使ってみましたが、いつも感じてい乾燥も肌落ちつき肌がしっとり柔らかく感じました。かゆみも少し和らいできました。
もちろん、アトピーそのものが治るわけではありません。ただ、乾燥による刺激や不快感が軽くなったことで、気持ちがとても楽になりました。
「スキンケアは高価な化粧水に頼るしかない」と思い込んでいた私にとって、これは大きな発見でした。

市販化粧水との違い
これまでの私は、市販の化粧水にかなりのお金をかけてきました。しかし今思えば、それらの多くは“利益優先の商業主義”に基づいた商品だったのだと思います。華やかなパッケージや広告に心を動かされて買っていたけれど実際には私の肌に必要なものは含まれていなかったのか…?
それに比べて、海水塩化粧水はたった二つの材料だけ。余計な添加物もなければ、香料や保存料も入っていません。だからこそ安心して使えるし何よりコストがほとんどかからないのが嬉しいポイントでした。
自分で作れるからこそ、中身を100%把握できるという安心感も大きいです。
私なりの工夫
私は朝の洗顔時や夜のお風呂上がりに、すぐ顔全体にスプレーしその後にシアバターやホホバオイルなど自然由来のオイルでフタをしています。するとしっとり感が続くようになりました。
さらに夏場は日中のリフレッシュとしても活躍。汗でかゆみが出やすかったのですが、海水塩化粧水をスプレーするとスッと落ち着く感じがあり気持ちが軽くなります。冬の乾燥する時期にも同様な使い方が出来ます。小さなボトルに入れて持ち歩けば外出先でも安心です。

まとめ
乾燥肌とアトピーで長年悩んできた私にとって、海水塩の化粧水は大きな支えになりました。
劇的に治す魔法の水ではありませんが、余計な刺激を避け、肌を落ち着かせるという点で、これほどシンプルで効果的な方法はなかったように思います。
高価な市販化粧水にお金を費やしていた頃と比べると今はスキンケアにかかる手間も費用も大幅に減ったのではないでしょうか。肌の不調に悩む時間が減り、その分だけ日常を前向きに過ごせるようになったのです。
私と同じように乾燥肌やアトピーで悩んでいる方にとって海水塩化粧水は一つの選択肢になるかもしれません。
自然の恵みを活かしたシンプルな肌ケア…その体験をこれからも大切にしていきたいと思います。

 
							
											







 
       
                     
                     
                     
                    

 
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                         
                        

