会社に着いたとたん保育園から電話。子どもが発熱したので仕事は他の人へお願いして、即座にお迎えへ…。
子育て中の方ならきっと、こんな経験あるのではないでしょうか。治ったと思った風邪も、また保育園でもらってきては、ずっと鼻水が垂れていたりしますよね。
子どもの免疫力は、日常生活のちょっとした工夫で高めることができます。この記事では、子どもの免疫力を高めて風邪をひきにくくする健康なカラダを作るための方法を5つご紹介します。
太陽の光を浴びて免疫力を高めよう!外で元気に遊ぶメリットとは
最近の夏は暑すぎて外に出るのもためらうほどですが、過ごしやすい季節になったら太陽の光を浴びながら外で元気に遊びたいですね。外で遊ぶことのメリットを3つご紹介します。
1、 日光を浴びることで生成されるビタミンDが免疫機能を調整してくれます
日焼け止めを塗ってしまうとビタミンDが作られなくなってしまうので、日焼け止めを全身に塗るのではなく顔だけにしておくなどして、30分程度でも良いので日光を浴びましょう。
2、筋力がつき体温があがり免疫力が高まります
体温が1℃下がると免疫力が30%下がるとも言われています。筋肉はエネルギーとなって体温を上げてくれます。筋力が強くなると骨格も鍛えられるので、正しい姿勢で座ることができるようにもなりますよ。
3、外気に触れることで風邪などの抵抗力を養います
外の空気に触れることで、体温調節機能が高まります。風邪などの抵抗力を養い、皮膚や呼吸器の粘膜が丈夫になります。
早寝早起きで免疫力を高める!生活リズムを整えよう
早寝早起きは大切なことはわかっているけど寝ないのよ…。なんて声が聞こえてきそうです。睡眠は子どもの成長や免疫力にとても大きな影響があるため、21時頃には眠りにつくのが理想ですが毎日何時頃に就寝していますか。
ポイントは、朝はカーテンを開け太陽の光を浴びること。体内時計のズレがリセットされ活動的になります。そして夜はテレビやスマートフォンの使用を控えて部屋の明かりを暗くすること。
我が家では夕飯後にはリビングとキッチンの照明は消して、ダイニングのオレンジがかった温かみのある光のみにして眠気を誘うよう意識しています。
ポイントをおさえて、早寝早起きで生活リズムを整えてみてください。
口呼吸は免疫力の低下に!赤ちゃんからできるお口の体操をやってみよう
お子さんの口元をよく観察してみてください。口がポカンとあいて口呼吸になっていませんか。風邪を引くとよく扁桃腺(へんとうせん)が腫れたりしますよね。
この扁桃には免疫の働きがありますが、口呼吸になると外の空気が直接のどに触れて乾燥し炎症を起こしやすくなって免疫力が低下します。鼻呼吸をうながすためには「口の体操」をして口の筋肉を鍛えることが大切です。
「あいうべ体操」と言って誰でも簡単にでき、ものまね好きな赤ちゃんからできるので、ぜひお子様とのスキンシップの時間に楽しみながらやってみてください。
―あいうべ体操のやり方
① 「あー」と、口を大きくひらく
② 「いー」と、口を大きく横に広げる
③ 「うー」と、口を強く前につきだす
④ 「ベー」と、舌をつきだし下にのばす
それぞれ4秒ずつゆっくりおこない、「あーいーうーベー」を、1日30回の目安に体操してみましょう。
過度な除菌対策を避け色々な菌に触れて免疫を獲得しよう!
コロナ禍以降、除菌や殺菌などといった商品が目立ち、手のアルコール消毒も当たり前のようになってきました。手洗いなどの基本的な衛生習慣はとても大切ですが、過度な除菌はかえって子どもの免疫力を下げてしまう可能性があります。
特に赤ちゃんは、いろいろなものを舐めては菌と触れ免疫を獲得したり、腸内細菌を補給したりしていると言われています。
泥遊びをしたり動物とふれあったり、自然の中でさまざまな菌に触れる機会を作ってみてください。
バランスの取れた食事で内側から免疫力アップ
毎食バランスの取れた献立を用意するのは中々難しいため、一日や一週間でみて、しっかり肉類(タンパク質)や野菜類(ビタミン・ミネラルなど)を食べられているかチェックしてみましょう。
旬の食材を選ぶことも免疫力を高めることにも繋がります。
例えば、夏はトマトやきゅうりなどの夏野菜は体を冷やす働きがあり体の余分な熱をとって体調を整えます。
冬は、根菜系の野菜が多く体を温めてくれる働きがあります。
旬の食材は栄養価も高いので、意識して取り入れてみましょう。
また、腸内環境を良くする食事をすることで免疫力が高められるので、発酵食品と食物繊維は特に意識して食べたいですね。
まとめ
子どもの免疫力を高めて強い体を作る方法を5つご紹介いたしました。
・太陽の光を浴びて外で元気に遊ぶ
・早寝早起きで生活リズムを整える
・口呼吸ではなく鼻呼吸をする。あいうべ体操が効果的!
・過度な除菌対策を避けて、菌に触れる機会を増やす
・旬の食材を取り入れたバランスの良い食事。発酵食品と食物繊維を意識して食べる
免疫力を高める生活習慣を身につけて子どもも自分も健康に過ごせるよう、親子で楽しみながら取り入れてみてはいかがでしょうか。