
時代が絆創膏に追いつきました。
もうそろそろクリスマスだね、お正月だね!わーい!というわけで今回もコラムのお時間がやってまいりました。
今回ご紹介する「体の不調をすべて解決する 絆創膏を貼るだけ整体」は「体がいたいとき、絆創膏(ばんそうこう)を1枚貼るだけで体が楽になるよ!」という、(中二病心をくすぐる)びっくりする内容の本です。
ついに時代が絆創膏に追いついたようです。
「えっ、ほんとに?」と思ったものの、本の作者の先生(山内義弘さん)は、病院やお店でたくさんの人を治してきた理学療法士で、皮ふをちょびっと刺激すると、体の動きや痛みが変わる」という考え方を大事にしている人です。

この本はどんなことが書いてあるの?
絆創膏になにができるの?キズに貼るだけでしょ?
それだけじゃないんです。たとえば…
首がこっているとき
→首じゃなくて「鎖骨」に小さな絆創膏をペタっと貼ってみると…
腰がいたいとき
→腰じゃなくて「おへその横」に貼ってみると…
目が疲れているとき
→目じゃなくて「耳のうしろ」に貼ってみると…
「えっ、そこじゃないの?」と思う場所に貼るのがポイントで面白い!これは、体の中でいろんな場所が「つながっている」からみたいです。
まるで人体の神秘を絆創膏を通して見ている感じ。
具体例がたくさんあるのでペタペタペタペタしまくり絆創膏ミイラになっちゃいそう。
絆創膏がいくつあっても足りなくなっちゃう?
それじゃお金もかかるし皮膚呼吸もできなくなりそうなので、絆創膏ミイラにならないように適量でポイントを押さえたいですね。
(皮膚が「呼吸」できないと皮膚のバリア機能が低下し、外部からの刺激やアレルギー物質が侵入しやすくなり、乾燥や炎症、アトピー性皮膚炎などを引き起こす原因となる可能性があるそうです。でも基本的には肺呼吸が妨げられない限り人間は問題なく生きていけます。)
ちなみに、ミミズは特別な呼吸器官を持たず、体全体の皮膚で呼吸をしているみたい。
あと、お化粧するときのファンデーションは毛穴の表面を覆うことであっても、汗や皮脂の排出を妨げないため、皮膚呼吸を妨げることはないらしいです。

でもお高いんでしょう?ほんとに効くの?
必要なものは絆創膏だけ!
ネットのレビューでは「楽になった!」「簡単で続けやすい!と書いている人もいます。
でも、「ぜんぜん変わらなかった」という人もいるので、当たり前ですが人それぞれ効果は異なりそうです。
研究でも「効くときもあるし、効かないときもある」という結果が多く、魔法みたいに何でも治る!というわけではありませんので絆創膏の貼りすぎと、絆創膏を神としてあがめることには注意が必要です。
でも、絆創膏を貼るだけだから、お金もかからないし、すぐできちゃうしなにしろ簡単。
お手軽ですぐに試せるところがいいね。
おでこに貼ったら頭が良くなったりしないかしら。そういえば、おでこに絆創膏を貼ったキャラがいたことを思い出したので、このコラムの後半のほうで紹介させていただきたいと思います。
絆創膏の効果をたとえるとこんな感じ
バタフライエフェクト(小さなことが大きな変化になる)
小さな絆創膏1枚でも、体の中の感覚が変わって、「なんだか楽になった!」みたいな大きな変化が起こることがあります。
●風が吹けば桶屋が儲かる
首こり → 鎖骨に貼る
腰痛 → おへそ横に貼る
みたいに、一見ぜんぜん関係ない場所が役に立つ。これは体の不思議なつながりの例です。
●因果はめぐる糸車
体はたくさんの場所が細い糸みたいにつながっていて、1か所が変わると、ほかの場所にも変化が広がります。
皮膚(外側)の影響が神経(内部)にも影響するというのは、なんとなく分かっていたけどなんだか絆創膏を通してより身近に感じたことは「たしかなこと」(小田和正さんの曲を思い出しました)です。

マンガ界隈の絆創膏キャラといえば…
絆創膏といえばまっさきに写楽くんを思い出しました。
「三つ目がとおる」(著者:手塚治虫)の写楽保介(しゃらくほうすけ)くんは、おでこの絆創膏を取ると“第三の目”が開いて古代「三つ目族」の超能力が発動するという設定があります。

これはあくまでマンガの話なので絆創膏を剥がしたときに超能力が解放されるということはないのだけれど、絆創膏をはがすときってなんかドキドキするのはなんでなんで。
「顔のどこかに貼ると調子が変わる」というイメージは、この本の考え方(小さな刺激で体が変わる)と、すこし似ているかもしれません。
絆創膏をはがすときってなんか解放感・自由になった感があるよね!
そして、キズのかさぶたをはがすときってなんかわくわくするよね!
<参考URL>
手塚治虫 TEZUKA OSAMU OFFICIAL
写楽保介(しゃらくほうすけ)
https://tezukaosamu.net/jp/character/312.html?utm_source=chatgpt.com

ついに絆創膏をはがすときがきた!(レビューまとめ)
この本はこんな人にピッタリかも!
・体がちょっとつかれやすい
・コリやいたみを自分でケアしたい
・むずかしいことは苦手、かんたんにやりたい
・とりあえず試してみるのが好き
・写楽くんのコスプレをしたい
・第三の目を隠したい
・ほっぺたに貼ってワイルド感を出したい
それにしたっていろいろな活用法があるもんだなあ。
なんといっても絆創膏1枚でできるのでお手軽だもんね!「ゲームの裏ワザみたいな健康法」を知りたい人には最適な本だと思います。
いつもは裏方やモブみたいな扱いの「絆創膏」にスポットが当たっている本なのでございました☆
さあ「絆創膏」を貼って、はがそう!ペタっ、ぺリっ!

<今回の健康本>
「体の不調をすべて解決する 絆創膏を貼るだけ整体」山内 義弘 (著)
出版社:KADOKAWA (2024/12/25)
発売日:2024/12/25
単行本:128ページ
寸法:15 x 1.3 x 21.1 cm
<著者について>
山内 義弘
1970年、名古屋市出身。理学療法士。山梨県のAKA-博田法専門病院で修業。そのテクニックをさらに進化・改良した山内流を開発。現在は、どこへ行っても治らない痛みの「最後の砦」として活動している。全国のセラピスト向けセミナー登壇、講演活動、オンライン配信など多岐にわたって活躍。YouTubeチャンネル「腰痛・肩こり駆け込み寺【山内義弘】」は2024年11 月現在、登録者数90万人を超す。主な著書に『コリと痛みの駆け込み寺! のびちぢみ体操』(KADOKAWA)。








