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あなたを疲れから救う休養学|健康本03

ねえちょっと、そこのあなた!休まず働き過ぎたり、がんばりすぎたりしていませんか?

「ゆっくり休みたいのに休めない」のは、日本では「休むこと」イコール「なまけてること」という考えがしみついていることにあります。疲労は熱や痛みと同じ、体からの警告です。本来は「今日は疲れているので、休みます」と言えなくてはおかしいのです。(『休養学: あなたを疲れから救う』より)

こんにちはこんばんは、おかししかおです。そうなのです、北斗の拳のセリフ「お前はもうタヒんでいる」*1 ではないですが、あえて言わせていただくと「あなたはもう疲れている」。

いやむしろ「憑かれて」いるのかもしれません…。

人を疲れさせる妖怪が取り憑くかっこうのターゲットが「休むこと」=「なまけていること」、「がんばること」=「良いこと」という考えにしがみついている人です。

「休む」をないがしろにしている人は「疲れ」に取り憑かれやすいので要注意!

▲今回ご紹介する本『休養学: あなたを疲れから救う』

休養のプロ「Mr.なまけもの」であります私おかししかおがそんな妖怪に取り憑かれない方法が書かれた本をご紹介します。ちなみに私の心の友達は「ナマケモノ」です。

「疲れ」に取り憑かれちゃった方も、これから「疲れる」ご予定の方も、このコラムを読むことですこしでもリラックスして「休む」ことができたなら望外の幸せに存じます。

当たり前だと思っている「休む」を新しく学べる本、それが『休養学: あなたを疲れから救う』です。

日本リカバリー協会代表理事、博士(医学)である片野秀樹氏によって書かれて、2024年2月に出版された本となります。

目にはみえない妖怪が巣食っている現代社会において多くの人々が抱える「疲れ」や「ストレス」に焦点を当て、科学的な視点から休養の重要性と効果的な方法を解説しています。

●疲れたらコーヒーを飲む
●疲れたときは寝るのが一番
●甘いもので自分にごほうび
……こんなこと、していませんか? 実は疲労を取るには全部「×」な方法です。らしいです。

って、ななな、なんだってー!?

この本のおもしろさは「休む」をただ単におすすめするだけにとどまらず、「休む」を「学問」として体系化したアプローチが展開されることです ⇒ 休むにマジメ!

著者の片野氏は、睡眠、心身のリラクゼーション、活動と休養のバランスなど、疲労回復に関する多角的な視点を提供し、最新の研究成果や具体的な実践法を交えて「休む」を説明しています。

また、自己管理や生活習慣の改善にも焦点を当て、忙しい現代人が無理なく取り入れられる休養の方法が紹介されている点もユニークだと思います。

▲7つの休養モデルのイメージです(本書より抜粋)

当たり前の休み方から最新の休み方まで、「休息タイプ」「娯楽タイプ」「転換タイプ」...etc といった休養学が定義する「7つの休養モデル」 は必見です。

その他にも、驚くべき休養モデルの存在がついに明らかに・・・!?

はてさて、単なる体の疲れだけでなく、メンタル面での疲労回復にも効果的な方法が多く含まれており、ストレスの多い環境で働く人々にも取り入れやすい内容となっています。

寝る、休息するといった「守りの休養」から、「攻めの休養」へシフトして「疲れ」=「憑かれ」を追い払いましょう、えいえいおーーー!

▲かわいくてミステリアス!ナマケモノの驚きの生態を紹介(https://mag.anicom-sompo.co.jp/23094

より深くて広い「休養」の世界がこの本の中に広がっているハズですよ…
信じるか信じないかはあなた次第です!

ここまで読み進めてくださったケアラ読者のみなさま、なんだか疲れてきちゃいましたよね?
「休養学」で新しい「休み方」をはじめてみてはいかがでしょうか。

パトラッシュ、疲れたろ。 ぼくも疲れたんだ。 何だかとても眠いんだ。 パトラッシュ…。
目が疲れたら星空を見てね、星になったぼくがそこにいるから☆

がんばりすぎないで、なんとかなるよ、じゃまたねーっ!


*1
マンガ『北斗の拳』において「お前はもうタヒんでいる」と、はっきりケンシロウが発した回数は1回だけみたいです。

●「おかししかお」これからの記事予定
(予定)>>> 元気になりたきゃ、お尻をしめなさい
04 >>> 「暗闇」を歩いてダイエット!?
03 >>> 休養学: あなたを疲れから救う
02 >>> 唐揚げにはマヨがいいっ!?
01 >>> 「空腹」こそ最強のクスリ

<今回ご紹介した本>
休養学: あなたを疲れから救う

著者:片野 秀樹(カタノ ヒデキ)
日本リカバリー協会代表理事、博士(医学)
博士(医学)、一般社団法人日本リカバリー協会代表理事。株式会社ベネクス執行役員。
東海大学大学院医学研究科、東海大学健康科学部研究員、東海大学医学部研究員、日本体育大学体育学部研究員、特定国立研究開発法人理化学研究所客員研究員を経て、現在は一般財団法人博慈会老人病研究所客員研究員、一般社団法人日本未病総合研究所未病公認講師(休養学)も務める。日本リカバリー協会では、休養に関する社会の不理解解消やリテラシー向上を目指して啓発活動に取り組んでいる。編著書に『休養学基礎:疲労を防ぐ!健康指導に活かす』(共編著、メディカ出版)。

<Amazonレビュー/一部抜粋>

★★★★★星5つのレビュー
2024年9月8日
7つの休養習慣

  • 感動した部分
    カフェインと糖で一旦はごまかすことができる。疲労感は誤解。まだまだ動ける。だから、少しだけ始める。積極的に休みに行く。
  • 新しい発見
    体の疲れと、脳の疲れを分けて考える。それぞれに適した休み方がある。何もしないで運動することで、脳をリセットすることもできる。運動が休養とは!

★☆☆☆☆星1つのレビュー
2024年6月3日
データの裏付けが乏しい
この本に書かれている事の根拠が全く書かれていない。何年頃に何々という施設の何々という研究者達から発表された文献によるとこうこうこういう結論になった、という風な書き方が一切無い。お話になりません。ただ単に生活指導が書かれているだけ。根拠があるのか、この先生の経験則なのか判断出来ません。

出版社:東洋経済新報社 (2024/2/28)
発売日:2024/2/28
単行本:216ページ
寸法:18.8 x 13 x 1.4 cm

【目次情報】
第1章 日本人の8割が疲れている
第2章 科学でわかった! 疲労の正体
第3章 最高の「休養」をとる7つの戦略
第4章 眠るだけでは休養にならない
第5章 新しい「休み方」をはじめよう

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