
事件が起きている場所はどこ?
事件は会議室で起きてるんじゃない、おしりで起きているんだ!
「踊る大捜査線」の有名なセリフを思わず叫んでしまいそうな本を今回はご紹介します。
本のタイトルは「便秘の8割はおしりで事件が起きている!」。今回もタイトルの勢いを借りて走り抜けます。
その気になる著者は数少ない女性の肛門科専門医・佐々木みのり氏です。

まさかの「8割本」しかも「おしり」
ここ最近「9割本」に傾倒してきたのに、面白そうな「8割本」を見つけてしまいました。
もう「9割本」は古い!これからは「8割本」!「8割本」のあとは「7割本」!
そしていつか「1割本」の時代がくる…。「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響あり。」でざいます。
と、コラムの文字数を稼ぎつつ「9割本」から「8割本」へとしっかり手のひらを返したところで、ここから先はほとんどおしりにまつわる内容のご紹介となります。
ちょびっとお下品な内容を含みますので、お下品に耐性のある方のみ読み進めてくださいませ。
<お下品耐性簡易テスト(私家版)>
耐性テスト1「おしり」
耐性テスト2「おならぷー」
耐性テスト3「う●ちぶりぶり」
耐性テスト4「ケ●の穴から手突っ込んで奥歯ガタガタ言わしたろか」
耐性3までスラスラーっと読めた方は引き続きコラムをお楽しみください。

このあたりからお下品になっていきます
この本は「便秘の原因は腸ではなく“おしり”だった!?」という驚きの視点から便秘を解決する実践的ガイド本です。
著者は看護師歴25年・肛門ケア歴15年のいわば「おしりのプロ」である佐々木みのり氏。
病院でも見落とされがちな「出口(おしり)」のトラブルにスポットを当て、便秘を根本から見直そう!というぶりぶりっとした意気込みに溢れる一冊となっています。
事件はやっぱりおしりの「出口」で起きていた!
メインのポイントをざっくりと記述していきたいと思います。
・腸じゃなくて「おしり」=「肛門」が主犯だった?
便秘の多くは“出口”の機能不全。つまり、おしりがうまく開かない・出せないことで詰まっているとのこと。
・「出す力」を取り戻す肛門体操
肛門周りの筋肉が衰えているとスムーズに出せない。そこで、肛門をきゅっ・ふわっと動かす「おしり筋トレ」が紹介されています。
・便秘薬を手放すための習慣リセット
「便意のガマン」「いきみ癖」「とりあえず浣腸」…その習慣、実は逆効果かも!?
・おしりを大事にする生活術
座り方、トイレの使い方、食事などなど。日常のちょっとした工夫で便秘は劇的に改善するという具体的な提案もあります。

良いおしりと悪いおしり
メリットとしては「新しい視点が面白い!」「専門的なのに分かりやすい」「読後すぐに実践できる体操&生活術」といった点があげられると思います。
便秘=腸という常識をくつがえす「おしり原因説」が斬新で、親しみやすさと読みやすさがあります。
さらに、ちょっとした動きや意識でおしりを変えることができるらしい方法もあるため、忙しい方にもおすすめできそうです◎
デメリット(Amazonレビュー参考)としては「やや繰り返しが多い」感じです。
「ページ数かせぎ!?」それとも「大事なことなので何回も書きます」なのか分からないけど、人によっては内容がちょびっとくどく感じるかも!?
また、重度の便秘にお悩みの方やすでに病院に行っている方にはやや物足りと思われる内容となっているかもしれません。
それに、思いっきり肛門にフォーカスした「おしり本」のためデリケートな話題が苦手な方にはあまりおすすめできません。

人生もおしりもナメたらいけない
おしりをナメたらいけません!便秘の悩みを腸だけでなく「出口」=「おしり」から見直すというユニークな1冊なのでした。
「肛門を鍛える」という言葉にピン!と来た方は、ぜひ手に取ってみてくださいね。
以上、現場(おしり)からでした。
それでは、どうぞおしりにやさしい1日をお過ごしください☆彡
<今回ご紹介した本>
便秘の8割はおしりで事件が起きている!
佐々木 みのり (著)
出版社:日東書院本社 (2023/11/21)
発売日:2023/11/21
単行本(ソフトカバー):160ページ
寸法:21 x 14.8 x 1.2 cm
<著者について>
佐々木 みのり
肛門科医/大阪肛門診療所副院長
明治45年創立、100年以上の歴史を持つ大阪肛門科診療所の副院長であり、数少ない女性日本大腸肛門病学会認定 大腸肛門病専門医・指導医。元皮膚科医という異色の経歴を持ち、肛門と美容の関係を両側から診断できる日本で唯一の医師。
~略~
自由診療にもかかわらず日本全国、海外からも患者が訪れている。テレビほかメディア出演多数あり。
その他の著書
「痛み かゆみ 便秘に悩んだら オシリを洗うのはやめなさい」(2020/12/25)