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お尻をしめて元気にならなきゃ|健康本05

人は見た目が9割」という本が流行りましたが、今回ご紹介するのは見た目にインパクトがあって思わずお尻がキュッ!となった本です、はたしてその中身とは!?

「元気になりたきゃ、お尻をしめなさい」は、
消費者問題や環境問題を専門とするジャーナリスト、評論家である船瀬俊介氏が提唱する「お尻」にまつわる健康法を紹介した書籍です。

実際には「お尻しめ」+「丹田呼吸」(おへその下約10cmにある丹田を意識しながら呼吸する呼吸法)で体が変わって、人生も変わる!ことをテーマにしている本みたいです。

お尻をしめて、深く呼吸(丹田呼吸)すると……

「疲れない」
「若々しくなる」
「背筋がシャキッとする」
「腰痛が治る」
「寝たきりにならない」
「イライラしない」

らしい…………。でも、お高いんでしょう?

それが、なんと、(本の代金以外に)お金はかかりません!
はじめようと思えば、いつでも、どこでもできる世界一かんたんな健康法が「お尻をしめる」ことのようなのです。

▲元気になりたきゃ、お尻をしめなさい 単行本(ソフトカバー) 2017/11/28船瀬 俊介 (著)

まずはそのメリットから見ていきたいと思います。

繰り返しになりますが、お尻をしめるメリットは「簡単」で「お金もかかからない」こと!

いつでもどこでも誰でも取り入れやすいシンプルな健康法のため、特別な道具や準備がなくても「お尻をしめる」と思った瞬間にすぐにでもはじめることができちゃいます!

健康に関心のある初心者にも取り組みやすい内容となっていますので、正しいお尻のしめ方や基本姿勢が気になった方は本をチェックしてみてくださいね。

▲「お尻をしめる」参考イメージです。

「お尻をしめる」ことのデメリットは0です!といいたいところですが...
(デメリットはお尻をしめるとおならが出づらくなること…くらい??)

表紙には「お尻」のことしか書かれてなくて、「丹田呼吸」のことがぜーんぜん書かれてないので、表紙と中身にギャップがあることがデメリットといえばデメリットです。

▲裏表紙に「お尻しめ+丹田呼吸」とちゃんと書いてありました。

他にも、お尻をしめることが元気につながるという科学的根拠(エビデンス)の曖昧さや、シンプル過ぎるゆえに説明不足がみられる点もあるかなと思います。

いろいろな意見のでているAmazon上位レビューの一部を添えておきたいと思います。
・この本の通り実行すればかなりの効果があります。下腹が固くなってきました。
・船瀬俊介さんの著書だからと思い期待して読みましたが、正直、内容が薄くてがっかりしました。
・106歳まで生きられた塩谷信男医学博士は、わたしに「いつも肛門をしめておくのがいいよ」と言われました。
・「健康のためにお尻の穴を締めるのはいいことです」よ、ということです(笑)。
・後半はほぼ自己啓発本じゃないのかなって言いたくなるくらいの内容でした
・簡単に出来て かつ 健康が十分期待出来る理にかなっている。

とまあ、本書はその見た目のインパクトから「お尻をしめる」本と思いきや「呼吸法」を組み合わせた健康本なのでございました。

「元気になりたきゃ、お尻をしめなさい」を通して、
「見た目」×「ギャップ」=恋!?
「ロック」×「演歌」=氷川きよし?
「お尻」×「おなら」=ゔぇえ!
「お尻」×「呼吸」=元気!?
といった相性、関係性について考えさせられました。

これだから健康本はやめられない!

ではさいごに著者の言葉で今回のコラムとお尻をしめたいと思います。

「まずは最低1日10回、1週間、お尻をしめてみましょう。ここから、あなたの人生が変わります。」(船瀬俊介 はじめにより)

(お尻をしめて、人生が変わる……本当……なの……!? 詳しく知りたきゃこの本を手に取り、その目とお尻で判断してみてください!キュッ、キュッ!)

▲イグ・ノーベル賞 18年連続日本人が受賞 ブタはお尻からも呼吸(NHK)
▲ブタも人間も、お尻の穴から呼吸ができる(vice.com


●「おかししかお」の記事&予定
06 >>> (未定)
05 >>> 元気になりたきゃ、お尻をしめなさい
04 >>> 「暗闇」を歩いてダイエット!?
03 >>> 休養学: あなたを疲れから救う
02 >>> 唐揚げにはマヨがいいっ!?
01 >>> 「空腹」こそ最強のクスリ

<今回ご紹介した本>
元気になりたきゃ、お尻をしめなさい
単行本(ソフトカバー) 2017/11/28船瀬 俊介 (著)

出版社:日本文芸社 (2017/11/28)
発売日:2017/11/28
言語:日本語
単行本(ソフトカバー):224ページ

著者:船瀬 俊介 (ふなせ しゅんすけ)
医療ジャーナリスト。1950年、福岡県生まれ。九州大学理学部中退、早稲田大学第一文学部卒業。学生時代から消費者・環境問題に関心を抱く。日本消費者連盟スタッフとして活動の後、1986年、独立。以来、「医」「食」「住」問題を中心に、精力的に執筆、評論、講演活動を行っている。主な著書に、『買ってはいけない』(共著・金曜日)、『危ない化粧品シリーズ』(三一書房)、『できる男は超小食』『10年後、会社に何があっても生き残る男は細マッチョ』(以上、主婦の友社)』、『年をとっても ちぢまない まがらない』(興陽館)』、『未来を救う「波動医学」』(共栄書房)などがある。化粧品や酒類の品質を問うシリーズ書でミリオンセラーを記録するなど、人気のある著者である一方で、政治や医学の分野においては疑似科学・陰謀論者との批判もある。

その他著作:
奇跡を起こす「波動医学」 単行本 - 2023/11/20
やって良かった! 1日1食 単行本(ソフトカバー) - 2018/4/20
奇跡の威力「伝統食材」:正しく食べれば、120歳まで生きる!? 単行本(ソフトカバー) - 2024/10/21

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