今年の冬至はどのように過ごしますか?
健康と運気を高める、特別な日と言われています。
この記事では、冬至に食べると縁起がいいとされる食材や、ゆず湯の健康効果について詳しく解説します。
昔ながらの風習を楽しみながら、寒い冬を乗り越えるヒントをぜひ見つけてみてください。
今年の冬至はいつ?冬至は何をするの?
2024年の冬至は12月21日(土)です。
冬至は、1年で昼がもっとも短く、夜が長い日です。
この日を境に再び日が長くなっていくことから「一陽来復」とも呼ばれ、運が開ける日として、古くから健康や運気を高める習慣が受け継がれています。
冬至には、かぼちゃや小豆がゆ、こんにゃくを食べる風習があり、ほかにも7つの「ん」がつく食べ物は、運を呼び込むという言い伝えがあります。
また、無病息災を祈り、ゆず湯に入ります。
冬至に食べる代表的な食材と健康効果
1,かぼちゃ
かぼちゃは漢字で「南瓜」と書きますが、北(陰)から南(陽)へ向かうという意味があるとされ、縁起の良い食べ物として冬至でよく食べる食材です。
かぼちゃには、体を温めて胃腸を整える作用があります。薬膳でいう「気」を補うとされ、エネルギーを補給して気力や体力を高めてくれます。
2,小豆
小豆の赤い色は邪気を払うという意味から、厄払いや健康を祈り、冬至で食べる風習があります。小豆に含まれるカリウムやサポニンは、体の中の余分な水分を排出する働きをし、むくみ改善に効果的です。
また、食物繊維やオリゴ糖が豊富に含まれているため、腸内環境を整えてくれます。
3,こんにゃく
こんにゃくは「胃のほうき」「腸の砂おろし」と呼ばれており、体内に溜まった砂(老廃物)を出すという意味から、冬至で食べられています。
食物繊維が豊富で、カロリーがほとんどないため、便秘解消や肥満などの生活習慣病の予防にも役立つ食材です。
「ん」のつく7種類の食材で運気を高めよう!
「ん」がつく食べ物を食べると運がつくという言い伝えがあり、冬至でよく食べられています。
冬至の七種(ななくさ)とも呼ばれ、食材に「ん」が2つ付くことから、食べると運気が倍になり縁起が良いとされています。
・南瓜(なんきん)
かぼちゃのことで、ビタミンやミネラルが豊富で、風邪予防や免疫力向上に効果があります。ビタミンは抗酸化作用をもつので、免疫力を高めるだけでなく老化予防にも効果的です。
・人参(にんじん)
βカロテンが豊富で、視力の維持や粘膜の強化に役立ち、風邪などの感染症から体を守る効果があります。
・蓮根(れんこん)
蓮根に含まれるムチンという成分は、胃腸を保護すぐ働きがあり、消化を助けるとともに腸内環境を整えてくれます。穴が空いていることから「見通しがよくなる」という意味からも、縁起の良い食材とされています。
・銀杏(ぎんなん)
カリウムが含まれており、むくみ改善や血圧の調整に役立ちます。銀杏は「千年の木」として長寿や繁栄を象徴しており、冬至の縁起物としても人気です。
・金柑(きんかん)
ビタミンCが豊富で、風邪予防やのどのケアに優れています。皮ごと食べられるため、皮に含まれるヘスペリジンという成分が血流を促進し、冷え性改善にも効果があります。
・寒天(かんてん)
食物繊維が非常に多いため、腸内環境を整えて便秘解消にも役立ちます。また、寒天に含まれる成分が糖の吸収をおだやかにするため、血糖値の急上昇を抑えてくれます。
・饂飩(うどん)
消化が良く、胃腸に優しいのが特徴です。温かい汁と一緒に食べることで、体を内側から温めます。
冬至といえば「ゆず湯」の健康効果
冬至の日にゆず湯に浸かるのは、ゆずの強い香りと薬効で邪気を払う目的で、江戸時代から続く風習です。
冬至の日にゆず湯に入ると風邪を引かないとも言われています。
風邪予防だけではなく、血行促進や美肌、リラックス効果があります。
・血行促進
ずに含まれるリモネンという成分は、血行を良くし、冷えを和らげてくれます。冷え性や腰痛の改善に効果的です。
・美肌効果
ゆずはビタミンCの含有量が柑橘類の中でもトップクラスと言われています。ビタミンCは肌の保水性を高めて抗酸化作用があるため、乾燥肌や老化の予防が期待できます。
・リラックス効果
ゆずの香り成分はアロマセラピーとしても利用されており、ストレスを軽減し、心を穏やかにします。香り成分は揮発性のため、お湯に入れることで爽やかな優しい香りがたちます。
ゆず湯は、冷えた体を芯から温め、冬の寒さを乗り越える理にかなった方法です。
お風呂に2〜3個のゆずを浮かべるだけで簡単に楽しめるので、ぜひ試してみてください。
まとめ
今年の冬至は、かぼちゃ、小豆、こんにゃくのほか、「ん」のつく食材を食べて、ゆず湯に入り体を温めてみませんか?
ご家族や友人と一緒に伝統行事を楽しみながら健康と運気を高め、良い年を迎えましょう。