「コンビニ弁当は食品添加物だらけで危険」「コンビニ弁当は体に悪い」といった意見を耳にしたことはありませんか?
コンビニ弁当は健康に悪いイメージが根強く、不安を感じる方も少なくありません。
しかし、忙しい毎日の中で、食事を簡単に済ませたいときや、食事を作るのが面倒なときなどにはコンビニ弁当は手軽で便利な点が魅力ですよね。
コンビニの商品開発にも携わった経験がある筆者が、コンビニ弁当に対する不安を取り除き、安心して選ぶためのポイントをご紹介します。
大手コンビニ各社の食品添加物の取り組み
食品添加物は、国で安全性が確認されたもののみ使用が許可されています。
さらに、大手コンビニ各社は独自の厳しい基準を設け、保存料や合成着色料を使用しない商品を増やしています。
例えば、包装の工夫や、製造から店頭に並ぶまでの品質管理の徹底などにより、食品添加物を最小限に抑える努力をしているのです。
原材料表示の見方|初心者でも分かる簡単な2つのポイント
加工食品には、食品が包装されているパッケージの裏面に原材料表示が書かれています。これを理解することで、より安心して食品を選べます。
初心者でも分かる簡単な2つのポイントをおさえておきましょう。
1.原材料は多い順に記載
食品に使用されている材料が多い順に記載をするルールがあります。例えば、原材料表示に「米、鶏肉、玉ねぎ」と記載されている場合は、米が最も多く、次に鶏肉、そして玉ねぎの順になります。また、「野菜(玉ねぎ、人参、キャベツ)」などのカッコ書きの表示の場合も同様に、多い順に並んでいます。
2.食品添加物は原材料名の後に記載
原材料名の後ろに書かれているスラッシュ「/」のあとが食品添加物です。また、原材料名欄とは別に添加物欄として分けて記載されているケースもあります。食品添加物も多い順に記載されています。
食品添加物よりも危険?気をつけたい2つのこと
コンビニ弁当は食品添加物よりも気をつけたいことが2つあります。それは、塩分や脂質の過剰摂取と、栄養バランスの偏りです。
普段からよくコンビニ弁当を利用する方は特に注意してメニュー選びを工夫し、1日の食事の中でバランスを取るようにするのがおすすめです。
1.塩分と脂質の過剰摂取
コンビニ弁当は味が濃いものが多く、塩分を摂りすぎる可能性があります。また、レジ前には魅力的な揚げ物の惣菜が取り揃えてあるので、つい手が伸びてしまいますよね。そのため、脂質も摂りすぎてしまいます。
塩分や脂質を摂りすぎてしまうと、肥満や生活習慣病のリスクを高めてしまうため、揚げ物のチキンではなくサラダチキンにするとか、麺類などの汁は飲み干さないなどの工夫が必要です。
2.栄養バランスの偏り
コンビニ弁当は、タンパク質やカルシウム、食物繊維が不足しがちです。
これらが不足すると、栄養不足により肌荒れや便秘などの体調不良や疲れやすいからだになってしまいます。
サラダや果物、ヨーグルトなどを一品追加して全体の栄養バランスを整えると良いでしょう。
安全なコンビニ弁当の選び方
コンビニ弁当は便利で手軽な反面、手作りとは違い食品添加物が使用されていたり、栄養バランスが偏っていたりします。
健康的なからだを維持できる安全なコンビニ弁当の選び方を3つご紹介します。
1.常温商品の選び方に注意
常温棚に置いてある菓子パンを頻繁に購入するのはなるべく避けたいです。
なぜなら、常温で2日〜5日間、日持ちするように作られているので防カビ剤や保存料などの添加物が多く使用されているからです。また、糖類を摂りすぎてしまいます。
パンを食べたい時は、冷蔵ケースにあるサンドイッチは野菜も摂れるためおすすめです。
2.チルド弁当を選ぶ
お弁当の中でも、チルド弁当といって要冷蔵の商品があります。チルドで保存されているので常温販売よりも使用する添加物量は少なくて済みます。
レンジでの温めは必須となりますが、添加物が少ない分、味も美味しい商品です。丼ものが多いため、サラダなどの野菜をプラスするとバランスも取れます。
3.野菜や果物、ヨーグルトを追加する
コンビニ弁当は栄養バランスが偏りがちなため、プラス一品でサラダや果物、ヨーグルトを追加すると良いでしょう。サラダは、生野菜だけでなく、野菜たっぷりの惣菜が豊富に販売されているので、副菜の一品としておすすめです。また、生野菜を購入する際は、ドレッシングを使いすぎないよう注意しましょう。
まとめ
コンビニ弁当に使われている食品添加物は、各社厳しい自社基準があり必要最小限しか使わない工夫がされています。そのため、必要以上に恐れる必要はありません。
しかし、塩分や脂質、栄養バランスに気をつけてメニュー選びをすることが大切です。
裏面の原材料表示を確認する癖をつけて、安心安全な食品を自分自身の力で選べるようになり、コンビニ弁当を上手に活用していきましょう。