
こどもの日は何をしたらいい?
今年は手作りで柏餅を作ってみたい!
柏餅は簡単に作れるの?
5月5日の「こどもの日」は、子どもたちの健やかな成長を願う特別な日です。ゴールデンウィーク中でもあるため、人混みを避けて家でゆっくり過ごす方もいるかもしれません。
子どもと一緒に、体にやさしい手作りの柏餅を作ってお祝いしませんか。
この記事では、こどもの日に柏餅を食べる理由と、砂糖を使わずに作る「発酵あんこ」を使った手作りの柏餅レシピをご紹介します。
発酵あんこは、普段のおやつやパンのフィリングにも使えるので、いろいろなレシピに活用してみてください。

こどもの日(端午の節句)に柏餅を食べる理由
5月5日は、子どもたちの健やかな成長を願う「こどもの日」です。昔からこの日には、さまざまな風習や食べ物を用意して祝われてきました。
なかでも柏餅は、こどもの日を代表する食べ物の1つです。柏餅を食べるようになった理由やこめられた願いをご紹介します。
こどもの日(端午の節句)の由来
5月5日のこどもの日は、五節句の一つである「端午の節句」とも呼ばれ、もともとは男の子の健やかな成長と幸せを願う日として祝われてきました。
この日は、菖蒲湯に入ったり、兜や鯉のぼりを飾ったりして、無病息災や立身出世を祈る風習があります。
現代では、男の子に限らず、すべての子どもの健康と成長を願う日として親しまれています。

こどもの日に柏餅を食べる理由
こどもの日に食べる定番のお菓子といえば「柏餅」です。
柏餅に使う柏の葉には、新芽が出るまで古い葉が落ちないことから「家系が絶えない」という、子孫繁栄の意味がこめられています。
その縁起の良さから、こどもの日に食べる習慣が根付き、主に関東地方を中心として柏餅を食べる風習が広がりました。
手作りで発酵あんこを使った柏餅を作ってみよう

柏餅は、上新粉と白玉粉で作った生地の中に、あんこを包み、柏の葉で包んだものです。
時期になるとスーパーや和菓子店でも販売されますが、家庭でも簡単に作れるので、今年は子どもと一緒に手作りで作ってみませんか。
今回ご紹介するのは、砂糖を使わなくても甘い「発酵あんこ」を使った柏餅です。米麹を使って発酵することで自然な甘さがあり、腸内環境を整えてくれます。
体に優しい発酵あんこを使った柏餅を作ってみましょう。
手作りの発酵あんこを作ってみよう
発酵あんことは、砂糖を使わずに小豆と米麹だけで作るあんこです。通常、あんこを作る時は多くの砂糖を使いますが、発酵あんこは砂糖なしでも自然の甘さがあります。
発酵の力で甘酒のような甘みが引き出され、小豆の栄養と米麹の酵素が一緒に摂れる、おなかにうれしいおやつです。
今回は、ヨーグルトメーカーを使った簡単な作り方をご紹介します。
【材料】
- 小豆:200g
- 米麹:200g
- 水(小豆の煮汁):300ml程度
【作り方】
- 小豆の渋切をする
小豆をよく洗い、小豆の重量の3倍〜4倍の水を入れて火にかけます。
沸騰して10分ほどぐつぐつとさせたら、ざるにあげて煮汁を捨てます。
(この時、使った鍋も洗うと渋みが残りにくくなります)
- 小豆を柔らかく煮る
小豆を鍋に戻し、600ml(小豆の3倍)の水を入れ火にかけます。
沸騰したら弱火にし40分煮ます。
指でつぶせる柔らかさになればOK。ざるにとり、煮汁は捨てずにとっておきます。
- 小豆を潰して粗熱をとる
小豆をマッシャーなどで潰して、粗熱をとります。
- 米麹と混ぜる
米麹はよくほぐし、粗熱がとれたゆで小豆とよく混ぜます。
煮汁を少しずつ加え、よく混ぜて全体がしっとりするくらいに調整します。
- 発酵させる
ヨーグルトメーカーにセットし、60℃10時間に設定します。
途中、2時間おきくらいを目安に全体をかき混ぜましょう。かき混ぜると甘みが増していきます。
- 完成
麹の芯がなくなり、甘みがあれば出来上がりです
【ポイント】
出来上がり後は冷蔵庫で保存しましょう。炊飯器で作る場合は、保温モードで蓋をあけて濡れ布巾をかぶせる方法でもできます。
粒が気になる場合は、ブレンダーを使って混ぜると、こしあん風になります。
発酵あんこを使った柏餅を作ろう
【材料】(約8個分)
- 上新粉:150g
- 白玉粉:50g
- 砂糖:15g
- 水:180ml
- 発酵あんこ:お好みの量
- 柏の葉:8枚
【作り方】
- 柏の葉を洗って、水気を拭き取っておく。
- 発酵あんこは8個分まるめておく。
- ボウルに白玉粉、上新粉、砂糖を混ぜる。水を少しずつ加えてこねる。
- 耳たぶくらいの柔らかさになったら、蒸しやすいように適度にちぎって、クッキングシートを敷いたせいろに並べる。
- 弱火で10分ほど蒸す。
- 生地を取り出してよくこねる。この時、やけどに注意しましょう。
- 生地を8等分し、あんこを包み柏の葉で包んだら完成!
まとめ
こどもの日にぴったりの、体にやさしい「発酵あんこ」を使った柏餅をご紹介しました。発酵あんこは、砂糖を使わなくても自然な甘さがあります。
また、小豆には食物繊維がごぼうの約4倍含まれており、麹の効果と合わせて、腸内環境を整えてくれます。
子どもと一緒に包みながら作る時間は、成長を感じる大切な思い出にもなります。罪悪感なく甘さを楽しめる、手作りの発酵あんこにぜひ挑戦してみてくださいね。
