CDBとは大麻草の成分の一つというのはご存じでしょうか?大麻草と聞くとなんとなく触れてはいけないイメージを持ちますが、大麻草には私たちの文化形成や生活に密接に繋がってた歴史があります。
【そもそも大麻草は何?】
大麻草には様々な有効成分が含まれています。それらの有効成分をカンナビノイドといいます。カンナビノイドの代表的な成分はCBD(カンナビジオール)とTHC(テトラヒドロカンナビノール)となっています。CBDはウエルネスとして健康に有益な成分、THCは脳中枢に直接作用して多幸感を得られる成分と言われています。日本では混同してますが、大麻草は大きく分けて2種類あり、それはヘンプとマリファナです。ヘンプにはCBDが多く含まれておりTHCは少量のみ含まれています。
逆にマリファナはTHCが多く含まれています。近年、海外では医療用目的としてヘンプ農業が盛んになりヘンプ農場が多くあります。そして、日本でも2023年4月に大麻草を原料にした医薬品の使用を認める法案が成立しました。近年には日本でも大麻草を主成分とした薬が処方される見通しです。
【大麻草の歴史】
歴史上、大麻草は人類の生活の一部としての役割がありました。約5000年前の古代中国では薬草50種類の1つとして使われていた記録があり薬草として使用してました。インドのアーユルヴェーダ伝統医学では、数ある薬草から大麻草はは最も重要な植物として扱われていて食用として使用していました。
古代エジプトでは、痛み止めや鎮痛作用のある薬として使用していた歴史があります。そしてここ日本では、鳥浜遺跡(福井県)から約1万年前の大麻草で出来た縄が出土された事例があります。茎の繊維部分は衣料や紙、麻の種は食品や食品油など、生活に関わる万能の植物が大麻草です。
アジアやヨーロッパ圏で薬や生活の必需品として使用されていた大麻草ですが、1600年代になるとアメリカ大陸への開拓者がネイティブアメリカンの煙草文化を真似て大麻草を吸うことを試みました。その結果、大麻草を吸うことで精神作用があることが発見されました。その後1840年代になると、大麻草を吸う新しいい方法がヨーロッパでも広まりました。これが嗜好用としての大麻草が注目されるようになりました。
1920年代になると禁酒法による規制でさらに大麻草の人気が上昇しました。大麻草はアルコールの代わりに大麻草の喫煙によって多幸感得られることで陶酔剤として人々に知れ渡りました。本来、薬や生活に必需品だった大麻が陶酔剤と変わってしまい、そして世間から反発を招き徐々に大麻草は規制の対象となっていきました。
大麻成分の総称をカンナビノイドといいます。そして現代では大麻成分であるカンナビノイドの研究が進みカンナビノイドのTHCが多幸感を誘発するというのが分かりました。そして同じくカンナビノイドの成分であるCBDに鎮痛作用や不眠対策、ストレス緩和などの効果があることが判明しています。
現在の各国では、法整備も進み嗜好用の大麻草と医療用の大麻草とを明確に分別することになり、健康志向の昨今さらにCBDが注目されるようになりました。