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3日間断食の記録 ー 食べない時間が教えてくれたこと

「一度、胃腸を完全に休ませてみたい」そんな思いから、3日間の断食に挑戦しました。

年末年始は、飲んで食べてしっかり楽しむ。そして1月4日から3日間、断食する。この流れは、事前に決めていたことでした。

ケアラではこれまで、「何を食べるか」「どう選ぶか」を大切にしてきました。だからこそ今回は、勢いではなく、あえて立ち止まる選択。

それが、「食べない時間を意識的につくること」でした。

3日間の断食は、栄養を足すためのものではなく、体に元々備わっている「自然に整おうとする力」を感じる時間。

この体験は、「断食を勧めたい」という話ではありません。ただ、食べ続ける毎日から一歩引いたとき、体と心にどんな変化が起きたのか。その記録として、お伝えしたいと思います。

▲飲んで食べての年末年始

食べ続けている私たちの体

現代の生活では、空腹を感じる前に食べることが当たり前になっています。時間になれば食事をし、目の前に食べ物があれば口に運ぶ。お腹が空いているかどうかよりも、習慣や環境が食事を決めています。

知らないうちに、胃腸は休む暇のない状態になり、体はずっと「消化する側」に回り続けています。

断食を意識した瞬間、ふと湧いてきたのは「体は、ずっと働きっぱなしだったのではないか?」という疑問でした。

【1日目】就寝時の空腹感が辛すぎた

断食初日の朝は、酵素ドリンク(青汁)からスタートです。

断食中のため固形物は食べませんが、その分、水分は多めに摂ることを心がけていました。

日中の空腹は普通にあります。我慢できる程度ではありましたが、夜になると空腹は一気に辛さを増し、特に就寝時の空腹感はかなりきつく、なかなか寝付くことができませんでした。

ちなみに、何を食べていたかは覚えていませんが、空腹のあまり、何かを食べている夢を見ました。

ただ意外だったのは、時間の使い方です。食事の準備や後片付けがないだけで、一日がとても長く感じられました。それだけ、食が生活の中心にあったということです。

▲断食中は酵素ドリンク(青汁)を

【2日目】日中の空腹感がピークに

朝の目覚めは良好でした。空腹感もそれほど強くなく、恒例の酵素ドリンクを飲みます。

ただ、日中の空腹感はかなり強くなりました。街中やSNSで見かける料理が無性に食べたくなり、食欲がピークに達した感覚があります。

思わず、ふらっと定食屋さんに入りたくなる衝動に駆られましたが、そこはぐっと我慢しました。

また、1日目に「水分補給を心がけていた」と書きましたが、口が寂しいせいもあってか、無理をしなくても自然と日中の水分摂取量が増えていきました。

日中の食欲がピークだった反動なのか、就寝時には空腹感はそれほど強くありませんでした。

【3日目】新しい境地が開く

2日目同様、目覚めは良好です。起床時の体のだるさや重さはまったく感じず、むしろ体がとても軽く感じられました。

体調が良かったため、「いつも以上に動けるのでは?」と思いジムへ行きましたが、やはり糖質不足のため、すぐにエネルギー切れに。いつも以上に疲労し、思うように動けませんでした。断食中の運動は、絶対に軽めが良いと実感しました。

この頃になると、空腹感はほとんどなくなりました。不思議なことに、空腹がない分、気持ちが落ち着き、集中力が増したような感覚もありました。

振り返ってみると、これまでの人生は「何を食べたいか…」と、食欲に振り回されていたな、という思いも芽生えました。

「まだいける。このままあと数日、断食を続けられるかもしれない」そんな境地に立っていたことも事実です。

断食は、ただ食事量を減らす行為ではなく、食との向き合い方を見直す時間でもあるということに気づき断食最終日が終えました。

人生初!3日間断食が教えてくれたこと

初めての経験から得られるものは、文字通り「初めての感覚」です。

3日間の断食も初体験でしたが、断食後に迎える最初の食事も、もちろん初体験。

最初に口にしたのは、野菜を多めに入れた味噌汁でした。

一口一口噛むたびに、食材それぞれの味が濃く感じられます。噛むこと、味わうこと、体に入っていく感覚。そのすべてが、いつもよりはっきりと感じられました。

そして――
美味い。

「食べる」という行為は、本来こんなにもありがたいものだったのだと、改めて気づかされました。

▲断食明けの味噌汁

最後に

空腹感を抜けば、起床時の目覚めも良く体のだるさなど皆無で、空腹感と引き換えに、まさに”整う”感じを得られることができました。

ただ、断食は体調や体質によって向き不向きがあります。実践する場合は、無理をせず、短時間から試すこと、必要に応じて専門家に相談するなど、自分の体を最優先にしてください。

食べないことで、食がより大切になる。

この3日間は、そんなことを静かに教えてくれました。

▲ちなみに断食前”最後の晩餐”はカレーだった
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