こんにちは!私の名前はアティカです。豊かな文化、多様な風景、温かいおもてなしで知られるパキスタン出身です。パキスタンは今後のクリケット国際シリーズの開催に向けて準備を進めており、スポーツファンに新たな興奮をもたらしていいます。
一方、美しいギルギット・バルティスタン州地域は依然としてトレッカーのトップの目的地であり、特にフンザやナルタールなどの地域に通じる道路が整備され、これまで以上に旅行が容易になっています。
さて、今日の話題、ホメオパシーについてです。英国王室やマドンナ、ベッカムなどホメオパシーを愛用している著名人は世界的にたくさんいます。そのホメオパシーについて、ホメオパシー専門医である私がお話しましょう。
ホメオパシーとは?
ホメオパシーは、ドイツ生まれで18世紀後半にサミュエル・ハーネマンによって創設されました。200年以上の歴史があり海外で広く取り入れられている自然療法となります。
ホメオパシーは同種療法とも呼ばれ、これは「似たものは似たものを治す」という原則に基づいてます。
「似たものは似たものを治す」とは意味が難解かもしれませんが、1つ例を挙げるとドイツでは風邪で発熱した時に熱いお風呂に入るという民間療法があります。
発熱しているのにあえて熱いお湯に入るとは症状を抑えず、むしろ助長しいるように感じますが、元々持っている「自然治癒力」を促すという仕組みが「似たものは似たものを治す」であり同種療法の理論です。
ホメオパシーの療法では「レメディー」と呼ばれる砂糖玉を使用した療法となりますが、レメディーに関しては後ほど詳しくご紹介します。
ホメオパシーは、単に症状を抑えるのではなく、身体の自然治癒力を刺激することを目的としています。幅広い症状に使用されていますが、その有効性については現代医学で議論が続いている現実もあります。
レメディーとは?
ホメオパシーの療法として、レメディーと呼ばれる砂糖玉を服用します。
※液体のレメディーを舌下したり直接肌に塗るタイプのレメディーもあります。
レメディーの原料は数千もあり植物・動物・鉱物など自然界にあるさまざまな自然な物質となります。例えば、不眠症の治療には眠りを妨げるコーヒーを原料としたレメディを服用したり発熱を抑えるためには、急性の炎症などを促すベラドンナ(植物)のレメディが効果的とされます。
【レメディーの作り方】
まず「原料」をアルコールに一定期間つけて抽出液を作ります。これがレメディーの原液となります。この原液を1滴に対して99適のアルコール(または水)で希釈し振盪(しんとう)ます。つまりこれは100倍に希釈して振盪することになります。それをさら100倍に希釈し振盪して・・・これを数回から数百回繰り返し、それを最後に砂糖玉にたらしたらレメディーが出来上がります。
100倍もの希釈を繰り返すことによって原物質はほぼ含まれていません。つまり、この液体は科学的にはただのアルコール(または、ただの水)になります。
ですが、ここがホメオパシーの不思議ですが、ホメオパシー的にはアルコール(または水)に原料のエネルギーもしくは情報が記憶するとされています。
このメカニズムについてホメオパシーでも完全に解明されていなですが、創始者のハーネマンは、レメディは希釈するだけでなく「激しく振ること」(振盪)で効力が出ると理論づけています。
何に有効?その効果は?
ホメオパシーがどのような病気に有効かというと自然治癒力に働きかける療法なので、アレルギーやインフルエンザ、頭痛、胃腸炎、不眠症、めまいなどさまざまで、その他に性格的問題までと幅広いです。
ホメオパシーの効果について、現代医学でははっきりと否定をしてます。レメディを服用した後に気分が良くなったとの報告は、プラセボ効果によって治療が役にたったと信じていると結論づけています。
ホメオパシーのレメディーを使用した後、頭痛、ストレス、軽度の消化器系の問題など、特定の症状が軽度から中程度の軽減を経験する人もいます。これについて、ホメオパシーに肯定的な人たちの見解ではレメディーの助けにより身体の自然治癒力が向上したと考えられます。
まとめ
ホメオパシーの効果は、自覚的に症状が軽減するものから、目立った改善が見られないものまで様々なケースがあります。そして、多くの人が肯定的な結果を報告している事実もありますが、現代医学ではその有効性を裏付ける科学的証拠は依然として限られており、その作用の背後にあるメカニズムは十分に理解されていません。
現代医学で証明はできてませんが、世界的にはホメオパシーを保険適用する国(イギリスやスイス)や街の薬局で気軽にレメディーを購入することができる国(カナダやメキシコなど、パキスタンも!)などホメオパシーを積極的に取り入れている地域も多くあります。
当然ですが、ホメオパシーの専門医として、私はホメオパシーの可能性を深く信じています。