ピックアップ

食品添加物だけが悪なの?

食品添加物の役割として食品の保存性を高めたり、見た目を良くしたりするために使用されますが、その一方で「食品添加物=悪」というイメージが広がっているのも事実でしょう。しかし、本当に食品添加物だけが悪なのでしょうか?

私たち消費者は、より安くより美味しくより良い見た目で…と消費者の要望は強まるばかりです。それに応えようと企業努力により消費者は便利な生活をすることが出来るようになりました。

「消費者が要望するから企業が提供する」
消費者は価格に敏感です。例えば本醸造醤油と醸造醤油を比べると、でもどうしても安い醸造醤油に目がいってしまいます。そこで企業は価格を抑えるためにコストが安い醸造醤油を大量生産しそれを販売することになります。

またはその逆に、

「企業のアイディアで消費者を獲得する」
忙しい日常生活を送る消費者にとって、調理時間や準備の手間を省くことができる加工食品は非常に便利です。冷凍食品やインスタント食品、レトルト食品はすぐに食べられる状態で販売されており、短時間で食事を済ませることができます。企業のアイディアによりこれらの加工食品はすでに日常に欠かすことが出来ない食品となりました。

需要と供給のバランスで成り立っている

まさに加工食品は需要と供給のバランスで成り立ってます。少し話がそれますが、資本主義経済では企業がどれだけ利益を上げることができるかが使命となっています。戦後復興から高度成長期を経て現在があります。便利で不自由のない現在の生活は幸せですが、現在の生活について、もしかしたら行き過ぎた消費者のニーズ行き過ぎた企業の利益主義があったのではないでしょうか?栄養素をアピールした加工食品も多くありますが、それを食べて本当に健康になるのかと疑問に思うことがあります。利益があることは大いに結構ですが、消費者の立場を無視して利益があれば何でもありという企業の姿勢にも大きく問題があるはずです。

食育を大事にしよう!

仮に現在の食生活に、消費者の行き過ぎたニーズ企業の行き過ぎた利益主義があるとしたら…

「食育を改めて考えてみるべきです。」

食育について子どもだけでなく今の生活に慣れてしまった大人にも食育が必要です。大人も子どもも食育を通して正しい食生活や食文化を理解する必要があります。

食育といっても難しいことは無いです。
例えば…
・素材を買ってその素材で料理をする
ただこれだけでも十分な食育になります。

その他、食事のバランスを考えたり、 家庭菜園や農場体験、食文化や伝統的な料理を学んだりなどゲーム感覚で楽しみながらゆっくりと食について学ぶのも食育に当てはまります。

実際に料理をすることで、食材の選び方や調理法を学び食べ物に対する理解を深めます。そして、食材の種類、栄養素の役割、バランスの取れた食事など食に関する基本的な知識を学ことができます。ひいては食文化や伝統を知ることで食に対する価値観を広げることができます。

最後になりますが、食品添加物を否定している訳ではありません。疲れているときや忙しい時など非常に便利な加工食品やコンビニのお弁当です。私たちはその恩恵を受けているのは事実ですが、可能な限り食育を取り入れて本来の食文化を見直す時期なのではないでしょうか。

そして食育の習慣が後世にも続けば、いつまでも健やかで、そして日本の食文化はずっと守られるでしょう。

おすすめの記事